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接触皮膚炎(かぶれ)の診療について

最終更新日時
参考ガイドライン
・文献等

概要

詳細な病歴聴取と、検査によるアレルギー物質同定が非常に重要である。

外来性の刺激物質やアレルゲン(ハプテン)が皮膚に接触することで発症する湿疹性の炎症反応

分類

1.刺激性接触皮膚炎
2.アレルギー性接触皮膚炎
3.日光が増悪因子となる光接触皮膚炎
4.光毒性(感作の必要なし)
a.物質に紫外線があたり、活性酸素により細胞障害
b.光アレルギー(感作を必要とする)
5.接触皮膚炎症候群(感作成立後、接触範囲を超えて全身に出現)
6.全身性接触皮膚炎(非経皮的なルートで生体に侵入、全身の皮膚炎に)

問診

以下を詳細に聴取する。

  • 発症部位
  • 増悪寛解の時期
  • 場所(自宅、職場)
  • 汗・日光との関連
  • 職業歴
  • 趣味
  • 化粧
  • 家族歴

検査

  • 露光部の場合、光パッチテストを検討。
  • 光との関連がなさそうなら、パッチテスト(後述)を検討。
  • 全身性の場合、使用試験、内服誘発試験を検討。

パッチテストの実際

  • アレルゲンを強制的に経皮吸収させ、アレルギー反応を惹起する。
  • 患者持参品と同時に、ジャパニーズスタンダードアレルゲンを貼付する。
    • 日本人がかぶれやすいアレルゲンが含まれていてスクリーニングに適している。
    • 貼付後48時間後、72又は96時間後、さらに1週間後に判定する。
    • ICDRG基準(参考)を元に判定するが、単なる刺激反応を除外する必要があり、熟練が必要である。

アレルゲンについて

  • 非常に多岐にわたるアレルゲンが存在する。
  • 露出・非露出、部位によって疑うアレルゲンが変わる。


(1)より引用

治療

  • 徹底的な抗原除去
  • ステロイド外用薬:有効だが、抗原除去ができないと根治はできず再燃を繰り返す。

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宮村 智裕内科一般
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2021/6/12

職業など日常動作の聴取が重要

  • 家事を含め、職業的に日常的な刺激が除去できない場合、改善しない場合が多いです。時には配置転換が必要になることもあります。

紹介のタイミングについて

  • 単純にステロイドを外用するだけで改善せず、重層療法やテープ剤が必要になる場合もあります。すぐに改善しない場合、こじれる前に専門医へ紹介ください。


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