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心房中隔欠損症(ASD)の診療について

最終更新日時
参考ガイドライン
・文献等

概要

加療適応や合併症治療目的に紹介を

疫学

  • 40 歳以上の先天性心疾患の35~40%を占める。

症状

  • 多くは無症状
  • 息切れ
  • 動悸
  • 易疲労感
  • ほか不整脈の出現時の精査でみつかる

身体所見

  • 左―右短絡が中等度以上の症例で,II 音の固定性分裂
  • 肺動脈弁通過血流の増大による収縮期駆出性雑音(高位傍胸骨左縁)
  • 相対的三尖弁狭窄による拡張期雑音(下位胸骨左縁)

検査

心電図

  • 心房細動,右脚ブロック,右軸偏位,右室肥大など呈することがある

胸部 X 線

  • 右心負荷による左第 2 弓の突出,右室の拡大,肺血管陰影の増強など

心エコー検査

欠損孔の検出

  • 撹拌生理食塩水コントラストエコーも考慮
  • 右室負荷・PH の確認
  • Qp/Qs の計測

ほか先天性心疾患合併の注意(ASDの約30%が何らかの先天性心病変を合併)

  • 肺動脈弁狭窄症
  • 僧帽弁逸脱症
  • 僧帽弁クレフト(一次孔欠損型に多い)
  • 肺静脈還流異常(静脈洞型に多い)
  • 左上大静脈遺残(冠静脈洞型に多い)


(1)より引用

治療

閉鎖術

  • 右心負荷を伴う短絡(Qp/Qs>1.5) PVR<5Wood など
  • カテーテル治療の場合、孔が38mm以下、辺縁が5mm以上必要
    • 術後6ヶ月は抗血小板療法を行う

Afなど合併する不整脈への治療
PHになっている場合はCHD-PHとして加療


(1)より引用

専門医紹介のタイミング

疑った時点で精査目的に紹介

さらに

ASD閉鎖認定施設一覧

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