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心室性期外収縮の診療について

概要

健常者でも認めるが、背景に心疾患がないかなど精査を。 頻度、症状に応じて専門医への紹介や治療介入を検討。

症状

  • 無症状(検診で指摘)
  • 動悸や脈の乱れ

検査

  • 心電図・モニターで「正常波形に続きP波を欠く幅広く変形したQRS波形」を確認する

  • 背景疾患や程度の精査
    • 採血(電解質・BNP・甲状腺機能など)
    • 心電図(QT延長などないか)
    • 心エコー(器質的心疾患の有無)
    • ホルター心電図 Lown分類等を参考に重症度を評価する


治療

  • 基礎疾患を認めず、Lown分類Grade0-1に該当する、散発性(30回/時間以下)で無症状ならば経過観察
  • 基礎心疾患あり、Lown分類Grade2(多発性:30回/時間以上)・Grade3(多形性)、Grade4(連発性)、Grade5(R on T)の場合には専門医へ紹介(背景疾患精査など)
  • 散発性の有症状者にはβ遮断薬・Ca拮抗薬使用も検討
    • Ⅰ群抗不整脈薬などについては副作用も考慮しないといけない
  • 1日1万回以上 / 脈拍の10%以上 / PVCのQRS幅>150msec の例では心機能低下を誘発しうるため加療を要する。

*薬剤治療で効果が不十分・薬物使用できない場合などアブレーション治療を考慮する

さらに

  • 虚血性心疾患及び低心機能(EF 35%以下)のときは非持続性心室頻拍(NSVT)でもICD手術が推奨されることがあります。


(3)より引用

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白石 達也循環器内科
Verified
2021/5/8
  • 2段脈や3段脈は最初は見た目に驚きますが、それ自体に緊急性はないです。
  • 治療をするとき(頻度が多いときや症状があるとき)は、カルベジロール 2.5~5mg/day やビソプロロール 1.25~2.5mg/day やベラパミル 120mg/dayで加療を開始しています。(もう少し多くはじめる先生もいらっしゃるとは聞きます)
小鷹 悠二循環器内科
Verified
2021/5/8
  • 虚血性心疾患が原因で心室性期外収縮が増加している場合もあり、原因についても考える必要がある
  • 1万回/日(総心拍数の10%以上)以上では心室性期外収縮誘発性心筋症のリスクがある
  • 特発性の多発性心室性期外収縮では、アブレーション治療が検討されることもある

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