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急性心不全(急性期治療について)の診療について

最終更新日時
参考ガイドライン
・文献等

概要

超急性期の対応はできるように。もちろんすぐ専門医callを。

症状

  • 起座呼吸
  • 夜間の咳
  • 労作時呼吸困難
  • 下腿浮腫
  • 体重増加
  • 頚静脈怒張(60〜90度での観察)
  • ラ音聴取

検査

診断

フラミンガム基準など参考に包括的に診断するフラミンガム基準の説明です。大項目は発作性夜間呼吸困難あるいは起座呼吸頸静脈怒張ラ音聴取心拡大急性肺水腫III音奔馬調律静所在上昇> 16cmH2O循環時間が25秒以上、肝静脈逆流、小項目として足の浮腫夜間の咳労作時呼吸困難肝腫大胸水肺活量最大量から1/3低下頻脈(心拍2120拍/分)、大項目あるいは小項目は治療に反応して5日で4.5kg以上体重が減少した場合
大項目を2項目、あるいは大項目を1項目および小項目を2項目を有するもの
(Mckee P.A. et al: The natual history of congestive heart failure: The Framingham Heart Study. N Engl J Med. 1971; 285: 1441-6)
https://www.kickoff-registry.com/fhs で計算可能

治療

<急性期>

まず血行動態評価:

sBP < 90 mmHg / mBP < 65 mmHg / 末梢低灌流(Lac > 2mmol/L 参考)など当てはまる場合は強心薬 / IABP / ECMOなどの加療を考慮。

呼吸状態の評価:

SpO2<90% :酸素吸入
 呼吸数>25回 / 分,SpO2<90%:NPPV
 →上記でも低酸素や呼吸性アシドーシスなどが改善しない場合:気管挿管

急性冠症候群有る場合:緊急CAG/PCI
血管拡張薬や利尿薬治療を開始する

専門医紹介のタイミング

診断した(あるいは疑った)時点ですぐ専門医へ

さらに

  • 毎日の体重測定 / ボリュームバランスの計測を行う(尿量測定なども)
  • 適切な輸液や薬剤治療に反応しない低血圧/ショック患者はスワンガンツカテーテルを用いたモニタリングを考慮する

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白石 達也循環器内科
Verified
2021/4/29

利尿薬

・ラシックス10mg→20mg→40mg(→80mg まで試している先生もいた)静注をトライ
・トルバプタンは腎機能悪い方や、すでに利尿薬使用しているのに利尿薬の反応悪い人などに使用してます。

血管拡張薬は、(標準体型の方)

・ニトログリセリン(50 mg/100 mL)3ml / hrで使用
・カルペリチド(1000μg)3V+ブドウ糖100ml 4ml / hr で使用

強心薬

・ドブタミン(150mg / 50mlシリンジ)3ml / hr で使用
・オルプリノン(9mg / 150 ml バッグ)6〜9 ml /hr で使用
・ジギタリス 0.5mg+5%ブドウ糖液50mlを30分で点滴 その後6〜8時間毎に繰り返す。(腎機能や禁忌には注意。)
しています。みためのEFが低い場合などは強心薬わりと使います。(血圧まで下がっているような場合はむしろ血管拡張薬使わないこともあります。)
またHRへの影響としてドブタミンは上昇、オルプリノンは変わらず、ジギタリスは低下しますので、
相対的に脈拍数すくないなどはドブタミンなど(もちろんペースメーカー考えたほうがいいですが)
心房細動などもあり頻脈のときなどジギタリス考慮です(β遮断薬とともに使用する感じです)

小鷹 悠二循環器内科
Verified
2021/4/29

・NPPVの使い方
患者さんの状態によりますが、顔みてなんとなくでマスクのサイズを決定、初期設定は peep 5 ps 5 fiO2 0.8とかで始めます
(使いはじめて反応をみて、設定を変えます)
こちらなどNPPVの使い方の参考になります
http://www.jseptic.com/nursematerial/updata/nursematerial0006.pdf

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