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医師向け診療サポート

深部静脈血栓症(DVT)の診療について

概要

中枢側は速やかに紹介

診療スライド

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スライドで診療に必要な情報をすばやく把握できます。
詳細については、下記のドキュメントを参考にしてください。

疫学

60-70歳代にピーク。女性がやや多い。

リスク

3ヶ月以内の手術/ 肥満(BMI≧30) / 不動 / 悪性腫瘍
ほか、感染症/ ホルモン補充療法 / 血栓症既往
*特にリスクのない特発例も40%ほど( Nakamura M, et al. : Circ 78: 708-717, 2004)

症状

患側の下肢の

  • 腫脹
  • 疼痛
  • 熱感
  • 腓腹筋の把握痛、Homans sign

また検査前確率の確認として Wells score も参考にする

検査

治療

末梢型か中枢型か(膝より遠位か近位か)を考慮して、抗凝固療法検討します。

  • 中枢型
    • 抗凝固療法 (可逆的な誘引有る場合は3ヶ月、ない場合はそれ以上を考慮)
  • 末梢型
    • リスク(D-dimer陽性、膝窩静脈に近い、癌、静脈血栓既往、入院中、分布が広い)が少なければ経過観察(1〜2週間後のエコーでの伸展をみる)

*動脈虚血を伴うような重症例には外科的摘除や血栓溶解を考慮
*IVCフィルターは中枢進展例かつ抗凝固ができない例に留置します。

さらに

  • 末梢型でも、塞栓発症の背景がはっきりしない場合は再発リスク高い。(BMJ 2011;342:d3036)

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白石 達也循環器内科
Verified
2021/5/24

治療について

  • 急性期であればイグザレルトとエリキュースの急性期倍量使用を考慮します。
  • (腎機能確認の上で)高齢であったり低体重の方などで、薬の量が相対的に多いかな?と思ったときはイグザレルトよりエリキュースにしています。
    • イグザレルト30mg分2 3週間
    • エリキュース20mg分2 1週間 
小鷹 悠二循環器内科
Verified
2021/5/24

リスクについて

  • エコノミー症候群で知られる長時間のフライトリスクは有名だが、車や船舶などでも同様のリスク
    • 最近は災害時の車中泊や避難所生活等が深部静脈血栓症、肺塞栓のリスクとなる事が報告されているため、水分摂取や下肢運動などが重要

治療について

  • 外来加療だと、リクシアナは心房細動と同様の60㎎/dayで加療可能。またDOACのような倍量投与に抵抗があるような症例(高齢者や出血リスクが懸念される患者)では有用。

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