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伝染性単核球症の診療について

最終更新日時
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・文献等

概要

思春期から青年層に認める。既感染者の約15〜20%は唾液中にウイルスを排泄しており、感染源となりうる。

診療スライド

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スライドで診療に必要な情報をすばやく把握できます。
詳細については、下記のドキュメントを参考にしてください。

疫学

我が国においては2〜3歳までに70%位が感染を受け、20歳代で90%以上が抗体を保有している

症状

4〜6週間の長い潜伏期の後に

  • 発熱(38 ℃以上の高熱で1〜2週間持続する場合が多い)
  • 咽頭痛
  • リンパ節腫脹(1〜2週頃をピークとして全身に認められるものの、頚部が主)
  • 発疹(主に体幹、上肢に出現し、斑状、丘疹状の麻疹様あるいは風疹様紅斑)

身体所見

扁桃には偽膜形成を認め、口蓋は発赤が著明で出血斑を認めることも

検査

  • 末梢リンパ球増加
  • 異型リンパ球増加
  • 肝機能異常(第2週頃をピークとして300〜500IU/L 程度のことが多い。黄疸を伴うことはまれ)
  • VCA-IgM抗体(通常、初感染急性期に検出)
  • VCA-IgG抗体
  • EA抗体
  • EBNA-IgM抗体
  • EBNA-IgG抗体


治療

  • 特異的な治療法は現時点ではなく、対症療法
  • 診断つく前に扁桃炎考慮され抗菌薬を使う例もあるが、ABPC 内服で薬疹を認めることがある
  • 重症例には、Ganciclovir, foscarnet, vidarabine (Ara‐A)など考慮されることもある

さらに

合併症として認められる中枢神経症状に、

  • 無菌性髄膜炎
  • 脳炎
  • Guillain‐Barre症候群
  • 視神経炎
  • 脳神経麻痺
  • 末梢神経炎
  • 横断性脊髄炎
  • 急性小脳失調
  • 中枢神経系のリンパ腫

など。
その他まれではあるが、溶血性貧血、血小板減少、再生不良性貧血、B細胞リンパ腫、心 筋炎、心膜炎、肺炎、気道閉塞などの報告も

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