脂質異常症の薬とその使い分けについて

LDLを下げたいのかTGを下げたいのかの達成したい脂質に合わせ薬剤を選択する。
各治療薬の効き目についての説明です。スタチンはLDLをよく下げます。TGも下げます。HDLはやや上げるかもしれません。象徴コレステロールトランスポーター阻害薬はLDLをよく下げます。TGも下げます。HDLはあげます。陰イオン交換樹脂はLDLは下げます。TGとHDLはあげます。プロブコールはLDLはとHDLを下げます。フィブラート系はLDL下げます。TGをよく下げます。HDLをあげます。多価不飽和脂肪酸はTGを下げます。ニコチン酸誘導体はLDLを下げます。TGを下げます。HDLをあげます。PCSK9阻害薬はLDLを大変良く下げます。TG下げます。HDLはあがるかもしれません。MTP阻害薬はLDLをよく下げます。TGをよく下げます。HDLも下げます。MTP阻害薬は家族性コレステロール血症ホモ接合体患者に適応です。

スタチンの種類について

ストロングスタチン

スタンダードスタチン

一部のストロングスタチンが糖尿病を悪化させるという噂もあったのですが、(3)の文献にあるように、ストロングなスタチンであればコントロールが(比較的ではありますが)悪化するようです。(循環器内科 白石 達也)

小腸コレステロールトランスポーター阻害薬の種類について

陰イオン交換樹脂の種類について

水分でふくらむので、腹部膨満感や便秘が起きることがあります。(循環器内科 白石 達也)

プロブコールの種類について

フィブラートの種類について

スタチン+フィブラートで横紋筋融解症起こりやすいと気になってしまいますが、基本的に腎機能低下例での注意となります。パルモディアは報告ないこともあり、もちろん腎機能など注意の上でですがもしスタチンもフィブラートも使いたいときはパルモディアを選択しています。(循環器内科 白石 達也)

多価不飽和脂肪酸の種類について

ニコチン酸誘導体の種類について

PCSK9阻害薬の種類について

  • エボロクマブ / レパーサ 140mg/2週間 あるいは 420mg/4週間
    • スタチンが使えないあるいはスタチン使うも効果不十分かつ心血管イベントリスクが高い患者に適応
まさに心筋梗塞患者でスタチンで効果不十分(あるいは使用できない)な方に使うことがありますが、劇的にLDLが減少します。人によっては50mg/dlを切るので驚きます。2~4週間に1回とはいえ皮下注であることや、薬価が高いことは懸念点です。(循環器内科 白石達也)

MTP阻害薬の種類について

心疾患の患者をみることが多いのもありますが基本的にはLDLにはストロングスタチン、TGが上昇している場合はフィブラート使うことが多いです。
コントロール不良の場合は増量や、スタチンとエゼチミブの配合錠のロスーゼットやアトーゼットに変えることを検討します(心疾患患者は他に飲む薬も多いので少しでも減らせたら、と。ゼチーアはCYPの代謝の影響受けないので相互作用をあまり心配しなくて良い点もあります)(循環器内科 白石 達也)


心臓カテ―テル治療後の患者ではLDLが目標値に達していたとしても、できるだけスタチンはストロングタイプでかつ最大量使用するようにしています。
心臓カテ―テル治療後の患者ではスタチン薬で目標値に達しなければ、次に小腸コレステロールトランスポーター阻害薬(ゼチーア)、それでも達しなければPCSK9阻害薬を使用するようにしています。
フィブラート系のパルモディアはHDL上昇作用もあるのでHDLが低めの方には積極的に使っています。(循環器内科 S.Y)