基本的には症状のあるタイプ1のブルガダ型心電図。
症状がないタイプ1心電図の場合はその他のリスクを、非タイプ1心電図の場合は症状があるかを確認し、精査を考慮する。

有症候性ブルガダ症候群 

タイプ1心電図および心室性不整脈や失神、夜間苦悶様呼吸

無症候性ブルガダ症候群 

タイプ1心電図のみで失神などなし

  • 30歳以下の心房細動・粗動 / 家族歴(突然死、ブルガダ症候群) / 遺伝子変異を考慮してリスク評価

非タイプ1心電図のみの場合は診断されない

  • 経過観察は必要(時間経過とともにタイプ1心電図が出現する可能性もある)
  • 心室性不整脈や失神、夜間苦悶様呼吸などある際は精査

ブルガダ症候群の診断基準の説明です1. 必須所見心電図 (12誘導/携帯型)A. 自然発生のタイプ1 Brugada心電図 (正常肋間あるいは高位肋間記録)B. 発熱により誘発されたタイプ1 Brugada心電図(正常肋間あるいは高位肋間記録)C. 薬物負荷試験にてタイプ1に移行したタイプ2またはタイプ3 Brugada心電図2.主所見臨床歴A. 原因不明の心停止あるいはVFまたは多形性VTが確認されているB. 夜間苦悶様呼吸C. 不整脈原性が疑われる失神D. 機序や原因が不明の失神3. 副所見臨床歴A. 他の原因疾患を認めない30歳以下発症の心房粗動・細動家族歴B. BrSと確定診断されているC. 発熱時発症,夜間就眠時発症,あるいは BrS増悪薬物との関係が疑われる心臓突然死を認めるD.45歳以下の原因不明の心臓突然死を認め,剖検所見で原因が特定されていない遺伝子検査結果(保険適用外)E. BrSを特定する病原性遺伝子変異 (SCN5A)を認める有症候性BrS:心電図所見1項目と主所見臨床歴2-A 〜2-Dの1項目を満たす場合.無症候性BrS:心電図所見1項目のみで主所見臨床歴がない場合.無症候性BrSの場合,副所見3-A(臨床歴), 3-B ~3-D (家族歴),3-E (SCN5A変異)はリスク評価の際の参考とする.非タイプ1 (タイプ2あるいはタイプ3) 心電図のみの場合はBrSとは診断されないが、時間経過とともにタイプ1 心電図が出現する可能性もあるので、経過観察(特に主所見出現時の受診)は必要である.
(1)より引用