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発作性上室性頻拍(PSVT)の診療について

最終更新日時
参考ガイドライン
・文献等

概要

救急室で治療と同時に鑑別を

検査

ATPに対する反応の確認

  • ATPにより房室結節伝導をリエントリ回路に含むPSVTの停止が見込める
    • 逆行性P波で停止した場合はAVRTかAVNRTが疑われる
  • 心房頻拍や洞性頻脈や心房粗動等の場合はATPの使用で、心房波や鋸歯状波が残存する

*治療の項も確認を

治療

血行動態不安定の場合

  • カルディオバージョン

血行動態安定の場合

  • 迷走神経手技
    • バルサルバ手技:息こらえ10~30秒+下肢挙上
    • 頚動脈洞マッサージ:雑音無いこと確認の上、片方ずつに5~10秒一定の圧をかける
  • ATP (急速静注+生理食塩水10~20mlなどで後押し、気管支喘息には禁忌)
    • 5~10mgから開始し、20mgまで増量考慮
    • 胸部苦悶や顔面紅潮など一過性に生じる
    • 半減期10秒以下でただちに取り込まれる。
  • Ca拮抗薬(ベラパミル5mg or ジルチアゼム10mgを5分で静注する)
    • 心不全・低心機能では注意
  • Ⅰ群抗不整脈薬
    • APTやCa拮抗薬など加療が無効のとき考慮
  • 心機能低下例ではアミオダロンの使用も考慮


 (1)より引用

発作の予防

  • 発作時間が短い・症状が軽い場合は必ずしも必要ではない
  • カテーテルアブレーション
  • 内服加療
    • ベラパミル・ジルチアゼム・β遮断薬
    • 顕性WPWの場合はⅠ群抗不整脈薬を用いる 


 (1)より引用

専門医紹介のタイミング

  • 経験がないならどのタイミングでも。

さらに

  • Ⅰ群抗不整脈薬は房室結節伝導とまた副伝導路(AVRTにおける)、異所性の自動能を抑制する

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白石 達也循環器内科
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2021/5/16
  • ATPを静注する際は、連続心電図を記録
    • 房室伝導が抑制された際の変化・停止時の変化が、鑑別の役に立ちます。
  • ATPは少量5mgから使用しています(一部のATで、少量のATPに感受性があることが特徴のものもある)
  • 房室伝導を抑制した結果AF / AT / AFLであった場合は各疾患に応じてリズムコントロールやレートコントロールを考えます。
  • 頓服時の内服としてはワソラン(ベラパミル)40mgを処方しています。

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