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ピロリ菌除菌についての診療について

最終更新日時
参考ガイドライン
・文献等

概要

ピロリ菌感染は胃癌、消化性潰瘍のリスク。早期除菌で発癌リスク軽減と潰瘍発症を抑制。また胃MALTリンパ腫、ITP、鉄欠乏性貧血など関連。

・健診胃カメラで慢性胃炎(萎縮性胃炎)を指摘される
・健診でピロリ抗体あるいはペプシノーゲン検査(ABC健診)で感染を指摘される
・胃潰瘍、十二指腸潰瘍の既往
・出血性潰瘍がみつかり治療した後に感染を疑われる
いずれかのパターンで治療導入することが多い

検査

下記のうちいずれかでピロリ菌感染の証明をする。
又、上部消化管内視鏡検査で慢性胃炎の証明をする
血清ピロリ菌抗体
<3で未感染
<10で除菌後
≥10で感染
*除菌後の判定には向かない
呼気検査
主に除菌後判定に利用、PPI内服で偽陰性となるため休薬必要
便中抗原
内視鏡下迅速ウレアーゼ検査
PPIで偽陰性となる
内視鏡下組織生検
偽陰性になることもあるため、最近はあまりしない

治療

1次除菌
 Pcab/PPI+アモキシシリン+クラリスロマイシン(ボノサップ®) 7日間
2次除菌
 Pcab/PPI+アモキシシリン+メトロニダゾール(ボノピオン®) 7日間
3次除菌(保険適応外)
 Pcab/PPI+アモキシシリンあるいはメトロニダゾール+シタフロキサシン 7日間あるいは14日間
ペニシリンアレルギーの場合(薬によっては保険適応外)
 Pcab/PPI+クラリスロマイシン+メトロニダゾール 7日間
 Pcab/PPI+メトロニダゾール+シタフロキサシン 7日間
 Pcab/PPI+メトロニダゾール+ミノサイクリン 7日間

フォローアップ

除菌薬内服後1か月以降で除菌判定→基本呼気検査
除菌判定までに制酸剤が必要な場合は、PPIの代わりにH2 blockerでしのぐ

専門医紹介のタイミング

内視鏡検査が必要なので、検査可能な施設への紹介が必須
2次除菌不成功後、希望あれば保険外診療で除菌療法

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A Y消化器内科
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2021/7/12
  • ピロリ感染は基本再感染はない(幼少期にかかり、成人は感染しない)
  • 稀に、成人で感染する場合は急性胃粘膜傷害(AGML)で発症することが多いので、腹痛や胃が焼ける感じ、食事がとれないなどの症状がある

治療について

PcabとPPIいずれでも問題ないが、Pcabの方が成功率が高まる(より強い酸抑制による抗菌薬の効果up)

フォローアップについて

除菌判定で微妙な時(例えば呼気検査はカットオフ 2.5‰で、3とかの時)は、もう1-2か月待ってから再検すると陰性になることがあります

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