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心房粗動の診療について

最終更新日時
参考ガイドライン
・文献等

概要

心房拍数 240 ~ 440 拍 / 分の規則的波形を有するマクロリエントリー性頻拍

症状

  • 無症状
  • 動悸、息切れ、胸部症状

検査

  • 心電図でⅡ・Ⅲ・aVfで鋸歯状波を認める(通常型の場合)
  • 心電図例

治療

電気的除細動を行う(R波同期下直流除細動)

  • 血行動態が破綻している場合

カテーテルアブレーション

  • 主に三尖弁輪―下大静脈間峡部のアブレーション行う。良好な効果が報告されており、第一選択である

抗凝固療法

  • 心房細動に準じるが、Afに比べると血栓リスクは低い。
  • 心房細動の合併率は22〜82%あると言われるので合併についても考慮

心拍数調整(レートコントロール)

  • 頻脈性の場合、安静時心拍数<110 bpmを目標にβ遮断薬・Ca拮抗薬・ジゴキシンの静注を
    • 心機能低下例(EF<40%):ランジオロール (1〜10μg/kg/分)/ ジゴキシンの静注(250mg静注) →経口薬へ
    • 心機能正常例(EF≧40%):Ca拮抗薬 / β遮断薬

洞調律維持療法(リズムコントロール)

  • 器質的心疾患がない持続48時間未満のAFLに対して下記を考慮しうる。
    • アミオダロン・ベプリジル・ニフェカラント

アップストリーム療法

  • 器質的心疾患や高血圧や脂質異常症など基礎疾患を治療

専門医紹介のタイミング

アブレーション治療が効果的なので、見つかった時点で紹介

さらに

  • 心房細動に対する I 群抗不整 脈薬投与後(IA/IC flutter)にも認めることがある

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白石 達也循環器内科
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2021/5/15
  • レートコントロール
    • ワソラン5mg+生理食塩水20mlで希釈して緩徐に静注(50ml生理食塩水にして滴下するときもあります)
    • オノアクト150mg+5%ブドウ糖液50ml で1ml〜10ml/hr (体重50kgの場合)
    • 同時にビソノテープやメインテート内服なども開始することがあります。(静注薬の効果きれる〜内服・貼付薬の効果でるの時間差をなくしたいと思い)
  • リズムコントロールは、シンビット使ってみることもなくはないですがレートコントロールします(血行動態破綻してるなら電気的除細動します。)
    • シンビット50mg+5%ブドウ糖液50mlで希釈して20ml程度緩徐に静注
  • 抗凝固療法について
    • 飲み忘れがおこるような人か?:一日一回内服ならイグザレルト・リクシアナ
    • きちんと飲み込める?ODのほうがいいか?:イグザレルトやリクシアナのOD
    • 出血イベントを起こす可能性がある?中和できたほうがいいか?:プラザキサ
    • 金銭的な余裕があまりなさそう:ワルファリン相談
    • また、一日二回内服グループのほうが出血などのイベントが少ないかも?という報告もあるので二回の薬も考慮しています。
  • 頻脈すぎてPSVTと見分けつかないときなどは必要に応じてATP(トリノシン10mg〜20mg をiv +生食でフラッシュ)で判断します

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