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頸動脈狭窄症の診療について

概要

TIAや脳梗塞の原因になっていないかどうかが重要

診療スライド

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スライドで診療に必要な情報をすばやく把握できます。
詳細については、下記のドキュメントを参考にしてください。

*頭蓋外の頸動脈について記載しています。頭蓋内動脈狭窄についてはこちら

検査

各モダリティで狭窄度やプラーク性状を評価する

50%以上の狭窄を中等度狭窄
60~70%以上の狭窄(表現にゆれがある)を高度狭窄
と判定する

治療

内科的加療

  • 禁煙
  • 高血圧加療
  • 糖尿病:*ピオグリタゾンにIMT進展抑制・退縮効果あるといわれる(3)
  • 脂質異常症:*スタチンやEPAにIMT進展抑制・退縮効果あるといわれる
  • 抗血小板薬の内服

侵襲的加療

症候性(TIA / 脳梗塞の原因と考えられる)中等度以上の頚動脈狭窄 / 無症候性の高度狭窄で考慮する

  • 症候性で中等度以上と判断された場合は、なるべく早期(2週間以内目安)に頸動脈内膜剥離術(CEA)あるいは頸動脈ステント留置術(CAS)を考慮
  • 慢性期は内科的加療の効果を検討の上でCEAあるいはCASを考慮

*全身麻酔リスク(心不全、腎不全、COPD)・患部の手術や放射線治療歴などからCEAかCASか考慮される

*閉塞している場合一般的にCASやCEAはすすめられない

専門医紹介のタイミング

侵襲的加療を検討する際に紹介を。

さらに

無症候性頚動脈狭窄症におけるTIA/脳梗塞のリスク因子((4)より)

  • CT/MRIでの無症候性脳梗塞像
  • 狭窄の進行
  • 低輝度プラーク(GSM <15)
  • 辺縁不整なプラーク
  • 経頭蓋ドップラエコー(参考)で塞栓が認められる
  • AHA plaque types IV–V, VI(参考
  • MRIでプラーク内出血の所見(参考 P 91のfig.2など)
  • プラーク面積 >80 mm2
  • juxta-luminal black area >10 mm2
  • 血管内の連続した狭窄
  • 対側の脳卒中の既往

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白石 達也循環器内科
Verified
2021/5/8

治療について

  • 抗血小板薬の投与については中等度以上の場合や、他の動脈硬化疾患がある場合に考慮しています。

フォローアップについて

  • あまりガイドラインなどで明記されていないですが・・・・・最初は3~6ヶ月程度でフォローして、進行があったりする場合は専門医紹介考慮(変化が軽微な場合はまた3ヶ月後フォローなどにします)して、安定していそうなら1年ごとフォローにしています。
M M内科一般
Verified
2021/6/29

検査について

  • 高齢者であれば動脈硬化が原因かな、とは思いますが、若年者の場合は血管炎などの背景疾患を考慮にいれて検査します。

治療について

  • 頸動脈狭窄症は脳梗塞とセットで考えるところがあるので、やはり脳梗塞をどれだけ起こしているかでフォローや介入の厚みが変わりそうです。(脳外科に相談など)
  • 両側詰まっていても、慢性経過で側副血行路できてることが多いので、(脳外科コンサルの上ですが)無症候であれば経過観察していることも多いです。

フォローアップについて

  • 頸動脈狭窄症は、だいたい半年~1年毎くらいでエコーでのフォロー行います。


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