確認すべきポイントは「家庭血圧」「二次性高血圧の要素はないのか」「治療にあたって考慮するリスクはあるのか」の3点。

家庭血圧を確認する

家庭血圧を測定し、白衣高血圧なのかどうかをみる(家庭では135/85mmHg未満かどうかを見る)
*白衣高血圧は、非高血圧と比較すると将来的な心血管イベントリスクは高いのでフォローアップが望ましい

家庭血圧の測定方法は?

  • 朝の起床1時間以内で朝食前・排尿後・内服前と夜の就寝前に座位で1~2分安静で計測
    • 1タイミングで2回計測してその平均をそのタイミングの血圧とする

生活習慣を確認する

睡眠の質や時間、食事の施行(塩分が好きなど)、日常のストレス(最近仕事で負担が多いなど)、喫煙歴、飲酒習慣

臓器障害による高血圧の可能性を考慮する

脳血管障害:めまい、頭痛、視力障害など
心疾患:息苦しさ、胸痛、動悸、体重増加、浮腫など
腎障害:血尿、蛋白尿など

「血圧が高い」を主訴に来られた方が、何かしんどそうで頭痛もあると言ってて変だなと思って頭部CTとったら脳出血ということがありました。血圧が高い、が主訴でいらっしゃるとびっくりしますね。
(循環器内科 白石 達也)

二次性高血圧の可能性を考慮する

  • 腎実質性高血圧
    • 尿の異常や浮腫
  • 腎血管性高血圧 / 原発性アルドステロン症
    • 多尿や口渇など
  • 睡眠時無呼吸症候群
    • いびき、昼間の眠気や集中力の低下
  • 褐色細胞腫
    • 体位変換などに伴う発作的な血圧の上昇・頭痛・発汗
  • クッシング症候群
    • 腹壁皮膚線条、多毛
  • 大動脈縮窄症
    • 心雑音、上下肢の血圧差
  • 先端巨大症
    • 下顎、眉弓部や頬骨の突出、鼻・口唇の肥大、噛列間隙の拡大、巨大舌など
  • 甲状腺機能異常
    • 動悸、発汗、甲状腺肥大、眼球突出など
  • 副甲状腺機能亢進症
    • 倦怠感、消化器症状、口渇など
  • 脳幹部血管圧迫(顔面けいれんや三叉神経痛)
    • 関連領域の痛みなど
  • 薬剤誘発性高血圧
    • 甘草 / NSAIDs / グルココルチコイド / シクロスポリン、タクロリムス / エリスロポエチン / エストロゲン / 抗うつ薬/ MAO阻害薬 / 抗VEGF抗体薬