Genpaku
Genpaku
医師向け診療サポート

腎盂腎炎の診療について

概要

主に細菌感染症によって腎盂と腎実質に炎症が起こった状態を指す。

診療スライド

Loading PDF…
スライドで診療に必要な情報をすばやく把握できます。
詳細については、下記のドキュメントを参考にしてください。

リスク

  • 女性(尿道が短いため)
  • 水腎症
  • 尿路結石
  • 糖尿病
  • 膀胱尿管逆流症
  • 尿道カテーテル留置

鑑別

  • 発熱症状などであれば他の発熱をきたす疾患を除外

問診・症状

  • 発熱の有無、膀胱刺激症状の有無、背部痛の有無、膿尿の有無
  • 急性腎盂腎炎の既往、糖尿病の既往、結石の既往の確認
  • 膀胱炎を併発していると膀胱刺激症状を呈する場合も。
  • 尿管結石が原因の場合は、激しい腹痛を呈することも。

身体所見

発熱や、肋骨脊柱角(CVA)の叩打痛など。

検査

採血、尿検査、尿培養検査、エコー検査、CT検査など。
*尿路結石や腫瘍によって水腎症を呈していないかチェックする。
*腎膿瘍や腸腰筋膿瘍の有無をチェックする。
*単純CTでは腎梗塞が見逃されることがあり、要注意。

治療

  • 抗菌薬加療

ニューキノロン系、セフェム系、バクタ、ユナシン、オーグメンチンなどが用いられる。
近年は薬剤耐性化の問題から、ニューキノロン系の使用は避けられる傾向にある。
また、第三世代セフェム系抗菌薬は吸収率が悪いため、使用が推奨されない。細菌によっては、ゾシンやメロペン、バンコマイシンが使用されることもある。

  • 飲水とこまめな排尿
  • 陰部を清潔に保つことや、性交渉の方法を見直すことも時には大切。
  • ウォシュレットは正しく使う(女性は排尿後は使用しないなど )

フォローアップ

5-14日間程度の抗菌薬加療を要する。採血検査や尿検査でフォローアップする。

ナレッジシェア

Genpaku公式ドクターのみが投稿できます
伍木 脩泌尿器科
Verified
2021/7/22

治療について

  • 水腎症を伴う場合は、尿管ステント留置または腎瘻造設術が適応となるケースも多いので、泌尿器科への紹介が望ましいところですが、医療機関によっては夜間や休日にドレナージを行うことが難しい場合もあります。
  • カテーテルについては、一般的に感染症の際には抜去することを推奨されるものが多いですが、尿路感染症に関しては、ドレナージがよいことを重視して尿道カテーテル等を入れておいた方がいいケースも多々あります。
  • 尿路感染症は発症が急激であることも少なくないため、外来加療を行う際には見込まれる症状の経過についてよく説明をしておく必要があります。

泌尿器科」のほかの記事

無断複写・転載を禁じております
利用規約
©Genpaku