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大動脈弁狭窄症の診療について

概要

エコーによる重症度評価が重要

診療スライド

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スライドで診療に必要な情報をすばやく把握できます。
詳細については、下記のドキュメントを参考にしてください。

症状

  • 労作時胸痛
  • 呼吸苦・息切れ
  • 失神
  • 心不全

*無意識に活動を制限している事もあり、具体的に症状を確認
*症状出現後の自然歴は予後不良で心不全出現後2年、失神では3年、胸痛では5年程度とする報告も。

身体所見

  • 頸部に放散する収縮期駆出性心雑音
  • 心雑音の最強点は胸骨右縁第2肋間から心尖部までありうる
    • 1回心拍出量が低下してくる収縮期雑音は小さくなるので雑音の強弱は重症度と相関しない
  • Ⅱ音の奇異性分裂、遅脈を認める事も

検査

弁圧較差・流量・EFを計測する。心エコーが基本だが、悩む際に他モダリティを検討する。

心エコー

  • 連続波ドプラ法により弁通過血流速および他パラメータを算出し判定  


(1)より引用

カテーテル検査

  • 冠動脈疾患の合併の有無
  • 右心カテーテルによる血行動態評価と大動脈左室同時圧測定による推定弁口面積の算出

LVEFが50%以下でドブタミン負荷エコー(やり方は手引の25Pなど参照 
CTでの大動脈弁石灰化スコア(ArgastonUnit)

  • 高度である可能性が高い:男性≧2000,女性≧1200
  • 高度である可能性が低い:男性<1600,女性<800  


(1)より引用

治療

手術加療

有症候あるいは左室機能低下(EF50%以下)を伴う重症例で適応
中等症でも、他の開心術を実施する場合、実施する事も(推奨クラスⅡa)

*大動脈弁置換術(SVR)あるいは経カテーテル的大動脈弁置換術(TAVI)どちらを選ぶかは、
患者背景(高齢者やフレイルが強い)や手技実施リスク(術野へのアクセスや大動脈遮断の可否など)を考慮して決定

(1)より引用

フォローアップ

心エコーなどでフォローアップ行う

  • 重症AS:6か月から1年ごと
  • 中等症AS:1-2年ごと
  • 軽度AS:3-5年ごと

専門医紹介のタイミング

  • 有症状の場合や中等度以上が疑われる場合には、速やかに専門医への紹介が必要

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白石 達也循環器内科
Verified
2021/5/14
  • 加療せず、緩和を望まれた場合は末期には症状(息切れや胸痛など)を頻回に起こすことになります。緩和ケア手引の5Pなど参考に症状緩和に努めます。
  • 勤務先にモルヒネの内服ないのでトラマドール使ったりします。

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