Genpaku
Genpaku
医師向け診療サポート

早期再分極、早期再分極症候群の診療について

概要

器質的心異常のないVF/多形性VT症例、原因不明の心肺蘇生/心臓突然死症例で早期再分極があるとき早期再分極症候群という。低体温症に伴うことも。リスクの確認が重要。

診療スライド

Loading PDF…
スライドで診療に必要な情報をすばやく把握できます。
詳細については、下記のドキュメントを参考にしてください。

問診

  • 失神の既往の有無
  • 痙攣の有無
  • 夜間苦悶様呼吸の有無
  • 突然死の家族歴の有無

検査

12誘導心電図で下壁誘導の2誘導以上または側壁誘導の 2誘導以上,ないしはその両者の 0.1 mV以上の J点上昇
*J点:QRS波とST部分の境界点を指す
*下壁誘導:Ⅱ・Ⅲ・aVf、側壁誘導:Ⅰ・aVL

高リスク心電図波形

  • 下壁および側壁誘導両方にJ点上昇
  • 0.2mVを超えるJ点上昇
  • ST部分が水平型あるいは下降型
  • J波の日内変動、日差変動が大きい

治療

低体温症の場合は低体温治療を行う。

症状がない場合(心室細動、心室頻拍、心停止、不整脈が原因の失神、痙攣、夜間苦悶様呼吸の症状がない場合)

高リスク心電図+若年の突然死の家族歴があればICD植え込みが検討される(Class IIb)

症状がある場合

(心室細動、心室頻拍、心停止の既往がある場合)

植え込み型除細動器 (ICD) ± 抗不整脈薬【キニジン、シロスタゾール、ベプリジル】

(不整脈が原因の失神、痙攣、夜間苦悶様呼吸の既往がある場合)

植え込み型除細動器 (ICD)(Class IIb)

専門医紹介のタイミング

遭遇することは多くないかもしれませんが、高リスク心電図波形がみつかった場合など突然死のリスクもあるので見つけた場合には循環器内科に紹介しましょう

循環器内科」のほかの記事

無断複写・転載を禁じております
利用規約
©Genpaku