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大動脈瘤の診療について

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参考ガイドライン
・文献等

概要

胸部≧45mm / 腹部≧30mm。早期発見と予防が重要。

リスク

  • 高齢、男性、喫煙者、家族歴、動脈硬化の存在
  • 65歳以上
  • 65歳以上の喫煙女性
  • 一度近親者に家族歴あるもの

積極的にエコーなどでのスクリーニングを考慮

治療

侵襲的加療(人工血管置換術・ステントグラフト)の考慮

  • 大動脈基部・上行大動脈
    • 大動脈径≧55 mm
    • Marfan症候群では ≧45~50 mm
    • Loeys-Dietz症候群では≧40 mm
  • 弓部大動脈以下では遺伝性大動脈疾患がない場合は
    • 弓部で≧55 mm
    • 下行・胸腹部で≧60 mm

*患者背景や瘤の形状によってより小径での治療を考慮
*治療方法は耐術能、ステントグラフトを解剖学的に問題なく留置できるかなど加味して選択されます。

予防

  • 血圧 130/80 mmHg 未満を目標に降圧 (胸部はβ遮断薬第一選択だが腹部は併存疾患から考慮)
  • 禁煙
  • スタチンによる脂質管理
  • 抗血小板薬による心血管リスク管理

フォローアップ

画像検査(エコー、CT 、MRI)を用いたフォローを考慮

  • 胸部
    • 3.5~4.4 cm未満:年一回のCTやMRI、心エコーでの弁膜症評価
    • 4.4〜5.5cm:年二回のCTやMRI、心エコーでの弁膜症評価
  • 腹部
    • 3cm未満:特に推奨なし
    • 3.0〜3.4cm:3年毎の画像評価
    • 4.0〜5.0cm未満:6〜12ヶ月毎の画像評価
    • 5.0〜5.5cm:3〜6ヶ月毎の画像評価

さらに

瘤の形態について

  • 嚢状瘤。リスクの定義は下記が目安となる
    • sac depth / neck width>0.8 (嚢の深さと嚢の首の径)
    • vertical diameter / horizontal diameter<1.0
    • +10mmとして紡錘状径と同じ基準を使う

破裂リスクについて(N Eng J Med. 2014 Nov; 371(22):2101-8)

  • 胸部大動脈瘤
    • 上行≧60mm, 下行≧70mmで急激にリスク上昇
  • 腹部大動脈瘤の破裂確率
    • < 5.5cm    1% / 年
    • 5.5~5.9cm   9.4% / 年
    • 6.0~6.9cm 10.2%/ 年
    • 7.0cm≦    32.5% / 年

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