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デュピュイトラン(Dupuytren)拘縮の診療について

概要

徐々に進行する手指の屈曲拘縮の進行は予測困難。手術のタイミングを逸さない。

診療スライド

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スライドで診療に必要な情報をすばやく把握できます。
詳細については、下記のドキュメントを参考にしてください。

緩徐に増殖する手掌腱膜の線維性増殖。コラーゲンの異常沈着が拘縮索を形成し、拘縮索が短縮化することで患指の屈曲拘縮が悪化していく。

疫学

  • 海外での推定有病率は4-18%とされる。(本邦の規模の小さなスタディでは同様の結果)

リスク

  • 家族発症
  • 喫煙歴
  • アルコール摂取
  • てんかん
  • 糖尿病
  • 肉体労働歴
  • 手の外傷歴

症状

  • 緩徐に発達する結節やくぼみ、拘縮索が手掌に発生する。
  • 罹患した指は徐々に屈曲拘縮を生じ、進行する。
  • 環指や小指に多く生じる。

身体所見

  • 触診・視診による結節やくぼみ、拘縮索の確認

 ・手指屈曲拘縮有無や程度の診察
 ・テーブルトップテスト:手指や手のひらを机の上に全面的に密着させることができるかを確認する。

検査

  • 手MRI検査 鑑別診断の除外のため有用

鑑別

  • 弾発指
  • ガングリオンなどの腫瘍
  • 伸筋腱断裂
  • 狭窄性腱鞘炎

など

治療

保存加療

  • リハビリや伸展保持のため装具を使用する場合がある
  • 病期の進行速度は予測不能であり、ほとんど進行しない場合や急速な進行を認める場合がある。生じてしまった屈曲拘縮は無処置では改善しないとされる。
  • 罹患指の数が増すほど、手指の屈曲拘縮が増すほどに日常生活が困難となる。
  • 障害されうる日常生活: 洗顔、髪をとかす、握手、車の運転、手を使うスポーツ、楽器演奏など

手術加療

  • テーブルトップテストが陽性である場合
  • 日常生活に大きく支障を生じる屈曲拘縮がある場合

に手術加療を検討する。

  • 病状の進行と共に術後成績が悪くなるとされる
  • 拘縮索の切除により機能回復を目指す。適切な術後の固定やリハビリが術後拘縮予防に非常に重要とされる。

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