初期には短期記憶障害がみられ、その後あらゆる認知機能が緩徐進行性に衰えていくという経過をたどります。
初期には短期記銘力の低下、特に出来事の記憶が覚えられなくなります。それを指摘されると、取り繕うような発言もしばしばみられます。紙面上の検査では、時計描写や立方体の模写などがうまくできなくなります。これまでできていた料理や家事の段取りがうまくとれなくなったり、使い慣れていた道具を使いこなせなくなったりもします。さらに進行すると、着替えが難しくなるなど自分の身の回りのこともできなくなり、発語量も減っていきます。意欲や自発性も低下していき、最終的には寝たきりの状態となります。