ヘモグロビンの材料である鉄が体内で不足して貧血症状になることです。
血液中の酸素の運搬を行う赤血球や、赤血球に含まれるヘモグロビンというたんぱく質の量が不足することを、一般的に「貧血」といいます。貧血はさまざまな原因で起こりますが、なかでも鉄が体内で不足することで起こる貧血を指して「鉄欠乏性貧血」と呼びます。鉄はヘモグロビンの材料の一つなので、体内で不足してしまうと、十分な量の赤血球やヘモグロビンがつくられなくなり、貧血を引き起こしてしまいます。
日本鉄バイオサイエンス学会治療指針作成委員会. 鉄剤の適正使用による貧血治療指針 改訂 [第3版]. 響文社, 2015.