吐血の原因になるほか、食道ががんになりやすい状態になってしまうおそれがあります。
逆流性食道炎が進行して食道が傷つくと、吐血を起こすことがあります。また、食道の上皮が胃の上皮に置き換わる「バレット食道」という状態になってしまう場合もまれにあります。バレット食道には食道がんができやすいことが報告されています。逆流性食道炎がバレット食道に進行するのはごく一部のケースとされていますが、近年は食生活の欧米化などにより患者数が増加しているため、注意が必要です。
日本消化器病学会. 胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021. 南江堂, 2021.