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医師向け診療サポート

頻脈(≧150)への対応の診療について

最終更新日時
参考ガイドライン
・文献等

概要

「不安定なら、電気ショックをためらわない。基本、専門医に相談を。」

初期対応

まず状態の確認

  • (脈拍をふれない場合は心肺停止時の対応へ)
  • 気道確保、酸素投与の考慮
  • 血圧・SPO2モニタリング・点滴ルート確保
  • 12誘導心電図の取得

あてはまれば同期的電気ショック(鎮静を考慮 / narrowQRSのときはATP考慮)

  • ショック
  • 正常な意識を保っていない
  • 狭心痛の出現
  • 急性心不全を引き起こしている

治療

QRSがwide(≧120msec =3マス)のとき

  • リズムが整で単形性ならATPも考慮
  • 抗不整脈薬を考慮
    • アミオダロン(150mgを10分以上かけて)
    • プロカインアミド(アミサリン, 20-50mg/min, 17mg/kg上限。QT延長や気管支喘息は☓)
    • (ソタロール *日本で静注製剤見たこと無いです)

QRSがnarrow(<120msec =3マス)

  • 息こらえなど迷走神経刺激手技を考慮する
  • ATP静注
  • Ca拮抗薬 ベータ遮断薬の使用を考慮

専門医紹介のタイミング

基本的に専門医に相談を。

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白石 達也循環器内科
Verified
2021/4/30

各種薬の具体的な使い方

  • ATP トリノシン20mg / 2ml注 + 5%ブドウ糖液18mlで20mlとして、5~20mlを素早くIVする。
    • 気持ち悪い感じになったり(患者さんに伝えておく)、一時的にブロックになることがあるがすぐ戻ります。
    • ATPの反応が鑑別に役立ちます。どんな形で止まったか、止まらなかったか、5mgで止まったかどうかなど。40mg程度まで反応を試すことがあります(その時は20mg / 2ml×2を静注して、生食や5%ブドウ糖液で後押しします。)
  • アミサリン 100mg/ml or 200mg/2ml 注射製剤がある。200mgを緩徐に静注する。
  • アミオダロン 150mgを5%ブドウ糖液100mlに加えて全開投与(大体10分くらいかかる)
  • ニフェカラント 使うときもあります。静注用50mgを5%ブドウ糖液50mlに溶かして、体重☓0.3mlを緩徐に静注 (QT伸びてtorsade de pointになる時は正直あります。)
白石 達也循環器内科
Verified
2021/7/22

治療について

  • wideQRS頻拍でstormになってしまう(DCをしてもすぐVTになる)ようなときは、挿管の上での深鎮静・緊急アブレーションなどを考慮します。

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